« 百科事典って売れているの? | トップページ | これが250号 »

2009年6月25日 (木)

巻線と単線は違う楽器

オーケストレーションシリーズ、その4


マンドリンオーケストラは一般に5種類の楽器の6パートで編成されていますが(あ、ローネ弾きさん、怒らんといて。。)、それでも色々な音色が出せるのです。


1)はっきりしているのが特殊奏法
  ・楽器の胴をたたく
  ・ブリッジの下や、ヘッド部の、音階にならない部分を弾く
  ・バルトーク・ピチカートとか、それに似た奏法で弾く
  など
  →私の場合は、これらはほとんど使わないか、効果音としてごくまれに使う程度です

2)教則本に触れられている範囲の特殊奏法
  ・人工ハーモニックス
  ・ピチカート奏法
  ・スナップ奏法
  ・ハンマリングオン、プリングオフ
  など
  →これから使ってもいいかな~、といった技法もあります。ただいずれも、音量が出ないのが難点


でさらに、これらを使わなくても普通に作曲や編曲で用いることのできる考え方があるのです。


・マンドリンなら、G線・D線と、A線・E線の境界に気を配って楽譜を書く

・ギターなら、6弦~4弦と、3弦~1弦の境界に気を配って楽譜を書く

「巻線と単線」「金属弦とガット絃」の違いをちょっと意識する、ということ。
これが意外に難しい。
でも、これを意識しないと、一般の音楽を聴いて下さる方の耳からすると、ちょっといい加減に楽譜を書いている、と受け取られても仕方ありません。
ま、これも私の個人的な見解ですけど。。。


例えば1st, 2ndを3度などでハモらせる場合、A線・E線の範囲内で両方のパートが動くように書くと、可憐で、ちょっとモチモチした響きが楽しめます。
もちろん、この範囲を超えて書いても構いません。
ただ、超えていることを承知して書くようになると、もしかして、書き手として少し成長しているのかも知れない、ということなのです。

|

« 百科事典って売れているの? | トップページ | これが250号 »

コメント

おお、なるほど!!
これは目からウロコでした。

感覚的に響きの違いを意識する事はあっても、ここまで理論的に考えた事はありませんでした。

まるよしさんの曲で、フツーなら2ndが中音域で弾く選択をとる楽譜書きが多そうなところをあえてDolaが高音域で弾くチョイスがしばしば見られるの、かなりオシャレやなあと思ってたんですがこういう仕掛けやったんですね。

投稿: Daiki | 2009年6月28日 (日) 16時50分

Daikiさん、

Dolaと2ndの位置関係については、半分だけ当たっています。
それはまた将来、別のトピックスで。

この辺りは、松本譲先生と木下正紀先生の両方にいただいた知恵の賜物です。。。

投稿: まるよし | 2009年6月28日 (日) 21時08分

ええ、書いてから半分だけなんに気付きましたよ(笑)

投稿: Daiki | 2009年7月 3日 (金) 00時31分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 百科事典って売れているの? | トップページ | これが250号 »