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2009年5月17日 (日)

音を抜く名人

最近、編曲をすることが多くなってきて、今更ながらに原曲にある音を抜くのに腐心してます。


ところで、「音を抜く」と言えば、私が尊敬しているのが故中野二郎先生
編曲された作品を原曲と見比べる機会はあまりなかったのですが、それでも、思い切った音の切り捨てをされているのが分かります。
さらに、マンドリン合奏、特にそこでギターを活かすための音の組み換えなども。。。


私が高校生だった頃、中野先生に少しだけ質問させていただく機会があったのですが、「私はね、管楽器を編曲で使うことが好きではないんです」、と直接伺いました。
懐かしいエピソードです。
まあ、このことはSMDの方々とかであればよく聞く話なんでしょうが。


編曲は、原曲にある音を割り付けていくだけの所作では、決してありません。
管弦楽作品であれば、音を移調して割り付けるだけでも労力が要るんですけど。でもねぇ。。。
抜くのが難しい。
例えば、C13(C-E-G-B-D-F-A)とかのコードが展開されていたら、どうしますか?
div.して、全部使いますか?

それと、音を上手に抜いた編曲作品に、原曲譜からわざわざ音を戻してきて足す(編曲者に無断で)、というのをたまに見ますけど、許せません。




「作曲する力があらへんと、編曲をしたらあかん」
亡くなられた松本譲先生から何度も伺った言葉です。




これからも、音を抜いた編曲、そしてそういった作曲に挑戦し続けたいと思います。
で、逆に、ときどきは音をてんこ盛りに入れた作品も忘れずに入れると思います。

なにごとも凝り固まらず、多面的にやらないとね。

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コメント

実際に編曲した方のお話を聞くと、編曲にはものすごい苦労があると感じます。

私は学生の時、ギターの子から、弾けないので音を削るという話を聞きました。ポジションがきつく、次を弾くにも無理だと言っていましたが…。

編曲も作曲と同じで、その人の思いや苦労が音符に込められていると考えると、勝手に音を削るという行為はしたくないものです。

投稿: かめ子 | 2009年5月17日 (日) 08時40分

かめ子さん、

そうですね。
編曲には「思い」や「気配り」を込められますし、込めた作品もたくさんみられます。

例えば、
原曲のままではギターのアルペジオが現実的に演奏困難なら間引いたり分けたりする、
セーハだらけで左手が持たないなら転調してあげる、
といった気配りとか。

こういったノウハウはとてもたくさんあって、ここでは議論が尽くせません。
いつか機会があったら、こういう話で盛り上がりませんか?happy01

投稿: まるよし | 2009年5月17日 (日) 09時46分

こんにちは.
今度の演奏会で「滅びし国」をやるのですが,あれはローネを抜くと曲にならないんですよね.

去年縁あってローネをちょっとだけ演奏会で弾いたのですが,チェロとの両立は無理と悟りました...

というわけでチェロでローネを補うべく加筆したのですが,無理やり全部入れようとすると結局一つ一つの音が薄くなってしまってよろしくないので,
ここぞ!というところに絞ってはみたものの,ほんとにこれでいいんかいな?という疑念は消えません.
中野先生ごめんなさい...

作曲できない奴が編曲(モドキ)をやろうとするとこうなる.とほほ...

投稿: E.J.Horey | 2009年5月17日 (日) 21時29分

E.J.Horeyさん、どうも。

音をいじくらねばならないことってありますよね。編曲作品でも、作曲作品でも。
・パートが足りないから、人数が足りないから
・管楽器などがないが、是非演奏したいから
・経験の浅いメンバーが多いなど、演奏能力が必ずしも充分でないから
・その他

楽譜に手を入れる場合でも、そういった背景や意識の有無で、少し違いがあるのではないでしょうか?
「事情があって手を入れる意識がある」「元の編曲を尊重する意識がある」
のと、そうでないのと。。。

車を運転する時、制限時速40km/hの道路を60km/hで走ることはあるでしょう。
で、このとき、
「違反だとは認識している」ことと、
「違反だと解っていない」「認識しようとしない」こととは、
少し違うのだと思います。
それと似ていたり(ちょっと強引ですかね)。


ただ、効果的に音をいじくれるかどうかは別。
これは、理論もさることながら、数をこなすと上手になっていくものだと思いますよ。
頑張って下さいね。happy01

投稿: まるよし | 2009年5月17日 (日) 23時50分

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